かれは、人と道具が相互作用するシステム全体の能力が、構成要素の組合せにより変化することに注意を向けた。人と道具はシステムの物理的要素であり、相互作用を成立させるための言語と方法論があり訓練により能力に差がでる。
乾いた雑巾を絞る技術
未踏事業の増井PM・首藤PM合同合宿で講演させていただきました。
以下はその時の発表資料です(PDF版)。
スライドの後半(25ページ目)以降が本題で、以下のようなことについて話しました。
- 「未踏」なソフトを作るにはどうしたらよいか?
- 「思索」の重要性と、その方法論
- 脳や心理を意識した手法
未踏プロジェクトを進める上では、もちろんエンジニアリングのスキルが欠かせません。ただし「エンジニアリングだけ」ではダメで、「アイデアを飛躍させる」「問題について深く考える」といった非エンジニアリングな「思索」行為・スキルも重要になります。ちょっとしたハックとの違いはそのような思索から生まれると私は考えています。
ところが、そんな「思索」のための方法について語られることはあまり多くありませんでした。「考える」方法なんて、一見当たり前すぎて学校では教えてくれないですしね。「もっとよく考えろ!」と言われて、じゃあ一体どうやって考えたらいいのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
私自身も最近になってこの思索の重要性や方法論について意識することが増えたので、この講演を機会に自分なりの方法論をまとめてみました。まぁ、とても十分にはまとまっているとは言えないし、若干スピリチュアルな内容になってしまいましたがw
目の前の技術的な問題(細かな実装)に囚われて、大きな問題に注意が向かなくなるのはどうやっても避けられません。しかし、そこを乗り越えられるかどうかが「未踏」になるかどうかの大きな分かれ目だと思います。
もちろんこれは未踏事業に限った話ではなく、「研究する」「ソフトウェアを設計する」「提案書を書く」「プレゼンを作る」といった、創造的になるべき様々な場面でも同じことが言えます。
私自身、この「思索」に関する脳や心理について勉強し始めたばかりなので、あまり偉そうなことは言えないのですが、今回の講演やブログをきっかけに、こういったやや概念的な方法論についてもっと話す/知る機会が増えたらいいなぁ、と思っています。